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2020年03月04日

検証結果

昨夜は自分なりに考えをまとめたく、ナイトツアー後に森で検証を行いました。

年間で300日以上ナイトツアーを開催しています。
去年ほどではないですが他社のガイドや観光客と思われるレンタカーが多数森に入ってきています。
数も問題ですが、一番気になるのは車のスピードです。
毎日ツアーをしていると他の車のスピードがとても速い!
そのスピードだと慣れていても見逃してしまうし、気が付いても避けられないと思う。

検証してみました。
アマミノクロウサギは時速何キロでどの様な行動をとるのか?
※検証には、ビデオカメラ・暗視スコープ・センサーカメラなどを用いて細心の注意を払い行っております。



日時:2020年3月3日、23時30分~ 2020年3月4日、5時まで
場所:奄美中部旧国道
車両:三菱ジープ2600ccディーゼルエンジン(エンジン音は静かでない)
検証個体数:アマミノクロウサギ9頭

調査方法、道路上に出てきているアマミノクロウサギを遠くから暗視スコープを使い前もって把握して、設定したスピードで接近をして
どの様な行動をとるか検証してみました。
※ドライバーが道路中央や路肩のアマミノクロウサギに気が付いていない状況を想定しました。


時速20キロ走行接近: 5頭中5頭が2メートル以内接近で動かず
状況:アマミノクロウサギが車両の接近に気が付いていない。
気が付いたが、気づいた時には車両がすぐ近くに居て動けない状態だった。
気が付いているが、理由は分らないが動かない。

時速10キロ走行接近: 4頭中2頭が2メートル以内接近で動かず、2頭が回避行動をとる
状況:動かなかった2頭は餌とマーキングに集中していて気が付かず動かなかった。
2頭は早めに気が付き餌をくわえながら回避していった。

検証結果から時速10キロ以下で走行しないとアマミノクロウサギは反応できない。事故を起こしてしまう可能性が高い!
若い個体の方が回避反応は早い。
道路上に糞をしていたり、道路脇で餌を食べているときは反応が遅れる。

ジープ車両の検証でこの結果ですから、最近の車両は静かなので結果は変わってきそうですね。
レンタカーなどの観察は何か対策を立てないといけないですね。

弊社のツアーは普段から5キロ~10キロで行っていますが、スタッフ一同この結果を踏まえて、運転はより慎重に行わなければいけないことを再認識いたしました。
検証結果
轢死アマミノクロウサギ
この様な夜の森の状況が伝わって、奄美大島の夜行性の野生生物の保護につながればと検証を行いました。


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Posted by 奄美ナイトツアーサービス at 16:36│Comments(0)夜間観察ルール・マナー
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